早く書け良く使う行書こそ正しい書法を。
書法の研究という観点からみると、とくに行書において問題点を持つ作品(書)が少なくありません。行書を学ぶ機会が少ないためか学生などはことにそうですが、ふだんから手前勝手な書法(筆法)で書くことが多くなったように見受けられます。日常生活においても、毛筆にせよペン字にせよ早書きする場面が多いために、楷・行・草の中で「行書」の使用頻度が最も高いと思われます。なお、書きぶりはあくまでも参考例としてお考えください。要は手前勝手ではなく、正しい書法にのっとっているかどうかです。
(書道三体大字典より)
書くためのコツは筆順。
文字は「点画」が組み立てられて字の形を成していくのですが、その一連の順序が筆順です。
筆順は、正しく、美しく整えて、速く書くために非常に大切なきまりです。
決められた筆順を無視して書くと、無駄の多い、形の整わない、読みにくい字になります。ぜひ本書で毛筆の筆順を取得してください。
(筆順大字典より)