「短冊だけじゃない!」俳句・短歌を書で書く用紙まとめ

俳句・短歌を書で書くならば短冊が一般的ですが、他にも様々な用紙があります。用紙選びにこだわると、筆書き特有の繊細な線が上手くいかされ、書としての表現の幅も広がります。そこで今回は、俳句・短歌を書で書く様々な用紙をご紹介します。

 

短冊

短冊と言えば、願い事を書いて七夕のときに笹に結びつける、細長い紙のことを思い浮かべる人も多いと思います。しかし本来は、俳句や短歌を書く長方形の厚みのある紙のことを指します。

短冊に歌を書くようになったのは、平安時代がはじまりであるとされています。

俳句や短歌を書で書く用紙としては最も一般的ですが、シンプルな格好良さがあります。また、余白や文字の流れ、全体のバランスに気を配りながら文字を配置していくことで、個性あふれる作品を作ることができます。

 

色紙

短冊よりも正方形に近い形をした厚紙で、短冊と同じく書道作品によく用いられます。

サイズや装飾に様々な種類があり、短冊よりも自由に書くことができます。俳句を書く場合は季語に合わせた背景装飾や色味のものを選んでみるなど、様々に工夫を凝らすことができます。

 

オリジナルかるたを作ろう

形や大きさが様々な色紙には、かるたサイズの小さなものもあります。自分で詠んだ俳句や短歌、また、自分が好きな俳句や短歌の作品を集めて、かるたに書で書いてみましょう。オリジナルのいろはかるたを作ってみても面白いと思います。

 

うちわ

筆書き特有の線の美しさや、墨の濃淡が生きてくる用紙です。薄墨でさらりと仕上げてみると、品よく落ち着いた印象をかもし出します。

また、千鳥型の変わった形をしたうちわがあります。円形のものより文字の配置や余白の取り方が難しくなりますが、その分表現の幅は広がります。

円形のものでも色々な形がありますから、見た目にこだわって選んでみましょう。余白にカラーの絵を取り入れてアートに仕上げると、さらにオリジナリティが生まれます。

 

扇子

料紙を扇形に切り取り、そこに俳句や短歌を清書して、後に骨組みへ貼りつけます。扇の形にバランス良く文字を配置することがポイントです。

また、料紙選びも重要です。料紙は、和紙を様々な色に染め上げ、ぼかしや装飾を施したものです。主にかな書道用の用紙として用いられています。書きたいと思う俳句や短歌の雰囲気に合うような色味のものを選んでみましょう。

 

自分の手で扇子を完成させよう

清書した料紙を表具屋さんに持って行けば扇子を作ってもらえますが、自分で骨組みに料紙を貼りつけるまでをやってみても楽しいと思います。シワがよったり引きつったり、プロがやるようなきれいな仕上がりにはならないかもしれませんが、それも作者の個性として作品の一部になります。

また、扇子の扇形は「末広がり」に通じ、とても縁起の良いものとされています。想いを込めた俳句や短歌を書でつづり、贈り物として制作してみてはいかがでしょうか。

 

かるたやうちわ、扇子など創作としても楽しめるものばかりです。ぜひ参考にしていただき、ご自分の表現に合った用紙を選んでいただければと思います。

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