Stroke intimacy

西瑞江書道教室

東京都江戸川区「西瑞江書道教室」
塾長:東儀計子 2015年2月開塾

きっかけは娘の存在

東京書芸学園に通学するきっかけは、娘の存在でした。小学生の娘は左利きそして、私自身も左利きで、小学校1年生から、自宅近くの書道教室に通っていました。中学まで通い続け、高校では、学校で書道クラスに在籍、書を楽しんでいました。

書道教室では、やさしいお母さんのような先生に学び、書の楽しさ、集中する無の時間を子供ながらに気持ちよいと感じていたことを覚えています。

チャンスをもらった書道の経験

高校時代の先生はとても厳しく、遅刻や忘れ物をすると、教室に入れてもらえず、もちろん私語厳禁。
教室は墨の匂いと、ピンと張り詰めた空気感があり、それがまた集中を高めていました。高校では都の展覧会に出品する機会も頂きました。

娘にも右手で書道をさせたい、娘に書の楽しさを教えてあげたいとの想いから、ならば自分もしっかりと習いなおそうと一念発起し、東京書芸学園の門を叩いたのでした。

師範免許取得で開塾、はじめは書初から

書道師範の免許をとり、娘のお友達にお声かけし、思い切って、学校書初め大会の宿題のお手伝いを始めました。

子供達も一生懸命な眼差しや、笑顔、上手くなりたい集中する姿、おもうように書けずに、涙する顔に、昔の自分を重ねて、子供達と一緒に学び、自分も成長したいと思い、開塾いたしました。

今年2年目、まだまだ未熟者ですが、日々精進して、地域の皆様に支えられ、小さな生徒さんに囲まれていることに、心から感謝しております。

Practice of character Penmanship

時には自由に

夏休みの自由作品では、普段の課題から離れて、楽しく作品をつくりました。
自分の書きたい言葉を考え、うちわに和紙を飾りつけして、子供たちが素敵なデザインを考える真剣な眼差しに感動し、指導者としても大いに刺激を受けました。作品には個性が溢れ、お稽古では、なかなかゆっくり会話が出来ませんが、ワイワイと工作しながらに子供達との絆を深められることも大切な時間でした。

Picture to fan

今年も楽しい企画を考えています。子供達にも、字典に当たることや、墨をすることを経験して、書を五感で感じてもらおうと思います。

書くことの楽しさ

今年は書初め大会にむけ、子供達に年賀状をプレゼントしました。これは、書画クラスの鈴木景翔先生の1日講座でご指導頂きました。

『自分らしく。たのしく書けばよいのよ』と先生はおっしゃり、終始笑顔で、ご指導くださいました。
とても楽しい、また学びたいと思うあっという間の時間でした。

願いを込めて

子供達に、一筆入魂とメッセージを添えて・・・・

Stroke intimacy

これは、いままでお稽古してきたことを自信をもって本番に臨んでほしいと願い渡しました。

字に乗る気持ち

上手く書くことより、自分らしく、楽しく、元気よく書いてほしい。字には気持ちも一緒に乗っていくからねと・・・・

書初め大会の後に、『先生、頑張ってかいたよ。楽しくかけたよ。』と笑顔の子。
『緊張しすぎて、うまく書けなかった』と、がっかりする子。
そんな経験が子供達を成長させていると実感します。頑張ることこそが大事で、結果はおまけのようなもの・・・

『継続は力なり』との言葉がありますが、教室では『継続こそ力なり』を合言葉に、コツコツの積み重ねを大切にしています。

今後の展望

東京書芸学園では、特習クラスで吉田佳石先生にご指導頂きました。

学園で学んだことが生きています

始まる前に毎回、先生からのお題を書く時間がありました。

『書けなくも気にしないで、これから覚えればよい』『お手本なしで書くのは大切な勉強である』日付や曜日といったものから、かなの字源、干支等、入学当初は、知識もなく、干支まともに書けない自分が情けなくなるほどでしたが、『毎週続けるうちに、少しずつ覚えられるようになるからと・・・』少しずつ、知識も覚え、字が書けるようになり、あの時間の大切さを、今ではとても感謝しています。

作品をつくる楽しさ

自身が、作品製作を指導して頂いた時にも、『必ず字典に当たりなさい』と呪文のように唱えられ、作品は書くまでの準備がいかに大切であるかを1から丁寧に教えて頂きました。

展覧会に作品を書いていたときも、臨書作品でしたが、字典に当たる大切さ、作品に仕上げるまでには、文房四宝についても、ご指導頂き、悩みながらの苦しい作品制作でしたが、とても勉強になりました。
チャレンジしなくてはわからないこと、大人になっても、生涯学び続ける大切さを改めて、実感できました。

書の知識の大切さ

作品制作を通し自分の、文房四宝の知識のなさ、なにをどう選択したらよいのか、自分に必要なものは何かを考えあぐねていたときに、長野竹軒先生の『はじめの一歩』講座か開講され、飛びつきました。

普段聞けない、道具の基礎から表現まで、貴重なお話を伺い、普段のお稽古に役立つ知識から、作品作り上げる過程まで奥深いお話ばかりでした。毎回、特別講師との対談も、勉強になり、硯の回では、講座後そのまま宝研堂に足を運び、用品を購入したり、各産地の硯を触らせて頂いたりしました。

竹軒先生の淡墨のお話は、墨を混ぜて試墨するなど、まるで科学者のようで、文房四宝を愛してやまない情熱を感じ、とても感動しました。
また、展覧会の解説では書法の話しを聞き、『用筆法・結精法・布置法』お話から、『3頭追うものは1頭も得ず』との言葉が胸に刺さり、今では、お稽古の際に役立てています。

字を書く楽しさを伝えていきたい

現在は、パソコンや携帯の時代でもあり、学校の授業でも書写の時間が少なくなっていて、字を書く機会が減ってしまっています。

それでも字は一生ものだと思います。書を通じて、字を書くことの楽しさ、無の時間、単純に名前が上手く書ける喜びを子供達に伝えていく為にも、私自身が学び、それを子供達に還元し、微力でも地域に役立てるように楽しく頑張っていきたいと、思います。どうぞ宜しくお願いします。

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