入江書道教室

埼玉県さいたま市「入江書道教室」
塾長:入江 絵理(号:雲花)2010年5月開塾

東京書道教育会で師範免許を取得され書道塾をなさっている入江先生から塾の楽しさについてご紹介頂きます。

1.自己紹介

私、入江雲花が埼玉県にある自宅の一室を「入江書道教室」として開塾したのは2010年、28歳の春でした。
この年は神奈川県から引っ越しをしたばかりで知り合いはおろか、土地勘すらありませんでした。そこから小さな出会いを重ね、6年の月日が流れ、当塾は小さいながらも可愛い生徒さん達に、ぐるりと一まわり囲んでもらえる程の教室になりました。

師匠から教わった指導の心

実は私も幼少時代からの東京書道教育会の生徒。私は野田桑花先生の書道教室で20年以上の時をかけ、優しく、ゆっくりと育てられた生徒なのです。
見知らぬ地であった埼玉で書道教室を開く不安云々よりも、野田先生から20年かけて授かった書道への気持ちと、かつての教室での様々な思い出、そこで生まれた沢山の笑顔を、私も塾長として繋いでいきたい!という気持ちひとつでやってきました。

でも孤独さなどを感じなかったのは東京書道教育会の先生方、いつも親切な事務の皆さん、元気に通ってきてくれる生徒さん、それを支えてくださる保護者様、ご近所の皆さん。私の家族。多くの方々に支えて頂いたお陰です。ありがとうございます。

単純素直な話、文字がきれいに書けるって嬉しいことだと思います。私が筆を持つことで、皆さんに笑顔をつくれたら幸いです。そのための努力を惜しまず、私も勉強し続けていきます。私は塾長であり生徒です。生徒さん同様、毎月コンクールへも出品しています。一緒に頑張りましょう。よろしくお願い致します。

入江書道塾の亀

入江書道塾の亀さん

2.塾に来て生徒が楽しみにしていること

「楽しみ」と申しましても、当塾には娯楽や菓子等はありません。私はあくまで書道に関わること、考えて学ぶこと、知ることでの楽しみを伝えていければと考えています。

道具の大切さ

まず私に出来る範囲のささやかなものではありますが、書道道具はこちらで幾つか種類を揃えました。筆など特別なものではありませんが、手入れをよくした筆を用意し、生徒さん達にはその柔らかさ、つきましては道具の手入れの大切さを感じてもらっています。

また昔、本部の花田先生が競書のコラムで「今の子供たちは墨を磨る機会をなかなか持てずにいる」と書かれた話を読みまして、それならば!と、特大の硯を教卓にドンと置きました。

特大の硯

特大の硯

入朱添削の順番待ちの間に、磨った墨で試し書きをする生徒さんたちは本当に楽しそうです。

小さな書家さん

それから書道の稽古をはじめて最初の年の暮れを迎える生徒さんに、私の手作りの雅印をプレゼントしています。

手製の雅印

手製の雅印

雅印を箱に入れたところ

雅印を箱に入れたところ

そしてそれを使って色紙作品を皆で作り、玄関先に小さな小品展示を毎年しています。

玄関展示の様子

玄関展示の様子

大人の作品作り同様、生徒さん達一人ひとりに書体辞典をひいて貰い書き上げた作品は、お正月の雰囲気に相まって近所の皆様にもお楽しみ頂いております。
何より生徒さんたちが、お父さんやお母さんに胸を張って自分の作品を紹介している様子が拝見出来ることは嬉しい限りです。
ここでは生徒さん一人一人が小さな書道家になって書技の向上を楽しみながら書いてくれたら…と思っています。

 

3.心がけていること

私の師である野田先生は、年度初めの春を迎える頃によくこう話していました。
「今、難しいと感じるところも、一年後にへっちゃらだと思えるようになっていれば良いのよ!」と。

器用でない私からすれば、これほど安心できる言葉はなく、現在私の塾での心がけとしています。そして私はこの言葉を生徒さんに伝えるとき、さらにこう付け加えています。

教える心

「君達が“やっちゃったなぁ”と思うことは、大抵、私もしているからね。安心して、まずは作品を持っておいで。」と。一見、甘いような言葉でも、ありがたいことに当塾の生徒さんたちは安心して、真面目に力強く書いてきてくれます。

開塾当初に入塾してくれた生徒さんは、小学校低学年から高学年に成長しています。筆を持つことすら初めてであった子が、今では堂々たる作品を書いてくれます。その姿を傍らで見守り続けることが出来た事、何にもかえがたい喜びです。

子どもたちの笑顔と感謝

生徒さんたちが「ここが上手に書けたよ。」などと嬉しそうに話しかけてくれる度に、私は私の子供時代を思い出し、思わず目を細めてしまいます。

野田先生もこんな感じであったかな?と。先生の塾は35周年を迎えるそうで、そのことに対し「感謝」と述べられていました。
私も筆を持つことで子供たちの笑顔と成長を見守れる日々に感謝しながら、塾長として今後も努めてまいります。よろしくお願い致します。

東京書道教育会フォローしておすすめの記事を購読しよう

シェア