第2回 福百体、いくつ知っていますか?

お待たせしました。福百体第2回目です

「福」という漢字には、辞書によると「さいわい、しあわせ、よろこび、吉事、備わる、収める、蓄える」などの意味がありますが、中でも幸福を表す言葉として古くから親しまれています。

特に中国では大切にされている漢字で、幸福を招くということで、「福」と書かれた赤い紙が、多くの民家の門戸に貼られているほどです。

日本と漢字 ~日本の漢字の歴史は1600年~

中国から漢字が伝来する以前には日本には固有の文字はありませんでした。人々は神話や伝説などを全部口伝えで伝えていました。日本列島において漢字が本格的に使用されるようになるのは4世紀末から5世紀初め頃で、漢字に出会って約1,600年の歴史です。

単に伝達、文字表現の手段としての側面だけでなく、思想的・政治社会的な影響など、すなわち、言語・思想・社会など様々な分野、それぞれの時代の人々を通して日本人は漢字と付き合ってきました。

日本での漢字

漢字は日本に伝わって以降、歴史記録に公式に用いられただけでなく、一般の研究者も書籍の執筆に使用し、当時の日本で唯一の正式な文字となった。
8世紀中葉に日本人は楷書体の副次的な文字として片仮名を草書体の偏旁を使って平仮名を作り、漢字音や日本語音を表記するのに用いた。日本語の平仮名には50文字あり、それぞれにひとつの片仮名がある。当時、漢字は男文字、仮名は女文字と言われた。

「ひらがな・カタカナ」の由来

「ひらがな」は、西暦900年頃の平安時代に、それまでの画数のおおい「万葉仮名」に代わるものとして考案されました。

「カタカナ」は、西暦800年頃に、ひらがな同様 文字を簡略表示させる目的で考案されました。どちらも全て漢字がベースになっていて「ひらがな」は漢字の字体の一部を崩したものが多くなっています。(そのため、カタカナは「片仮名」と書きます。

万葉仮名とは

Examples of man'yōgana

日本語の「音」を表記するため万葉仮名が作られました。万葉仮名とは、「万葉集」で使われたことで有名な仮名の一種で、漢字の音や訓を使って表現するものです。「安」→「あ」、「加」→「か」、「佐」→「さ」のように、漢字の元々の意味とは無関係の使われ方をすることが多いです。

やがて、これを崩して書きやすくするために、平安時代初期に平仮名が、漢字の一部をもとにカタカナが作られたといわれています。平安中期は男女差別の時代であり女性は漢字を学ぶことを禁じられたため、草仮名を簡略化した別名女手が生まれて和歌が流行し、仮名書道の黄金期を迎えました。

カタカナ 字体の由来

Origin of katakana font

いくつ読めるかな? (写真:福百体、残り50字)

Hyakufukutai second half

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